奥さん
目に見えない水滴を地から飛び散る冷ややかさを感じながら今日もぼくの前にはサラリーマンが歩いていて背中を見て勝手な妄想しながら帰ってる、夕飯は奥さんが用意してくれてんだろうか、魚かな、いややっぱきのーの残りのカレーかな。恋人がいる人等の別れた話や復縁した話を耳にするたびになんかそういうのほんとどうでもいいなーと思ってる自分となにそれ気持ち良さそうって思ってる自分がいる。友達と大げんかして疎遠になっている悩みを聞くとクソほどどうでもいいなーと思いながら安心しちゃう自分がいる。色んな季節との別れがあって次の年また会う、同じなんだけど前までとはちょっと違くてきもちいい。同じ明日なんて要らないな。
初めての春が過ぎて初めての梅雨が過ぎた、初めての夏がくる。早々バイバイ。
[photo by KUMAGAI NAOKO]